海外のハイテクシステム

海外ではこんなものがあるんだと見るだけでもとても楽しい色々な製品について

Nedap Cow Control

これはよくある牛のセンサーが基本ではあるんですが、とれる情報がめっちゃ多い。日本のセンサーより遥かに多い。センサーも首と足につけて、行動情報は基本もれなく、加えて、居場所、等も分かる。発情とかそいうったものはもちろん、活動中の内容(採食時間とか)も細かくわかる。日本でいうとデザミスをもっと細分化、定量化したイメージ。

ただし凄いのはセンサーはもちろんだけどそれではなくて、一番最新のnedap cow controlのモデルはAR(拡張現実)搭載らしい。(まだ市販化されていないと2018年時点では言ってたけど)

すごく役に立つかはさておいて、とにかくカッコいい。

Augmented Reality – Nedap CowControl™

牛舎に入ってゴーグルをかけると、牛の状態が牛の上に表示されている。繁殖検診とかする時もその牛の履歴が拡張現実として表示される。近未来感が凄い。

ちなみにこれも国際展示会で聞いたときに、日本で売る気はないと言われました。日本の市場は相手にされていない感がすごくて悲しい。やたら中国人か?と聞かれたし。あと、もれなく海外のセンサー類は日本の電波法がボトルネックのようで・・・

TMR作りを自動でやってくれるシステム

餌づくりオートメーションシステム。

機械の動線の下に全てマグネットを入れないといけないらしいので新築牛舎じゃないと出来ないんだろうけど、確実に搾乳以外のオートメーション化という部分も今後進んでいくんだろうなぁ。バンカーにも機械があって組み合わせで使うことで、サイレージとか自分で取りに行ってくれるあたりがLELYのvectorよりハイテク感がある。

Wasserbauer NANO Concept – Shuttle Eco, Power Shuttle, Lift, Port

LELYのvector(形はほぼ同じ・・・)

cainthus

Maternity Warden - Ever.Ag
Maternity Warden monitors pregnant cows in your pre-calving area 24/7 — even when no one else can — and alerts you immediately when a cow shows signs of

Cainthusは2-3年前は牛の顔認識で採食状況を判定するシステムを開発中という話でしたが、顔認識にはあまり意味が無い、ということでピクセルパターン認識技術(個別の牛同士の違いは認識しない、牛と飼料の違いを見分けるためのシステム)を使った方向性に切り替わったようです。

「feed availability」-飼料の利用可能性-というパラメーターにフォーカスしたシステムで、牛の採食行動のモニター、バンクマネジメントに特化しているとのこと。餌槽前にビデオデータを収集するスマートカメラシステムを利用し、飼料給与が適正か否か、例えば飼料を給与する時間、タイミング、餌押しのタイミング、餌槽が空になっているタイミングは無いか、飼料給与計画と管理をサポートする、そうです。

https://www.worldagexpo.com/top-10

world ag expo でもtop10にピックアップされ、今年からスタートするCainthus社のALUS Nutrition、実際での農場での運用がどういったものなのか、興味深いです。

Cainthus社には人間の顔の個体識別のスペシャリストが居て牛の個別の顔認識を開発中と以前何かの記事で見ては面白いなと思ったのですが、商業ベースでは厳しかったから開発を断念といったことが書いてありました。餌槽スペースで牛を個別で顔認識できれば、餌槽スペースに毎日どれくらい各牛が居るか、今日はいつもの平均滞在時間より短いぞとか長いぞって検知できれば採食量の増減が分かりそうと思ったのですが、なかなか難しいんですね・・・

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