ADSA2022 -vol7-

搾乳ロボットに関連する話もいくつもあったので、今後はロボット関連を読んでみようかな!

ADSA-SAD Original Research Oral Competition

1019  Effect of cow personality on their adaptation to an automated milking system following parturition. J. E. Brasier*, A.J. Schwanke, and T. J. DeVries, Department of Animal Biosciences,
University of Guelph, Guelph, ON, Canada.

牛の性格が分娩後の自動搾乳システムへの適応に及ぼす影響

・動物の性格とは、乳牛の生産性に影響を与えることが実証されている。

・性格特性は、自動搾乳システム(AMS)内における牛の違いを説明するのに役立つ。

・本研究の目的は、性格が分娩時の AMS への適応および AMS での成績にどのような影響を及ぼすかを明らかにすることであった。

・60頭のホルスタイン牛(初産牛19頭、経産牛41頭、平均2.2±1.1産)を対象に、分娩24日前に複合競技場試験(a combined arena test)※を実施し、性格特性を評価した。

・複合競技場テストは、新規闘技テスト、新規物体テスト、および新規人間テストの3つのパートから構成された。 (a novel arena test, novel object test, and a novel human test. )(※上田加筆、ごめんなさい、この辺正直どういったテストなのか詳しく書いてなかったのでよくわかりません、直訳しました。とりあえず何か性格特性が分かるようにいろんな負荷をかけて牛の行動を見てテストしたのでしょう、イメージ的には闘牛場みたいなとこにうわー-って牛を全部入れてごちゃごちゃにして牛の行動を見た感じでしょうか、ただしもうこれ完全なあたしの想像でしかないですので間違っている可能性大)

・性格評価で再コード化された行動を主成分分析した結果、性格特性として解釈される3因子(累積分散75%)が明らかとなり、以下のように解釈された。積極性」「大胆さ」「探求心である。

・各特徴は-3.0から+3.0までの範囲で点数化され、AMS 導入後、1 日目から 7 日目までのデータを牛ごとにまとめ、線形回帰を用い、各形質スコアと適応および成績の関係を調べた。

大胆さ」と平均乳量、および連続 3 日間でフェッチしないまでの時間正の関連

・「積極性」と平均フェッチ回数および乳量変動係数は関連する傾向

・「探求性」とフェッチ回数の変動係数および、3日連続でフェッチしないまでの時間には関連傾向

これらの結果は、乳牛の性格特性がAMSへの適応と成績に関連すること、特に、「大胆さ」と「積極性」で高得点を得た牛はAMSに適応し、より良い成績を上げることを示している。

(上田コメント) a combined arena test ってなんですかね?!これ牛の性格診断に一般的なんでしょうか?!やり方知りたい!!!めちゃくちゃこの性格とAMSの相性については面白い!今後ロボットにあう牛診断で、体形だけではなくて、牛の性格もある程度判定できるようになればいいのに!!!

Production, Management, and the Environment 1

1071 Association between feeding management practices and milk production on automatic milking farms. D. Swartz*, B. Gednalske, M. Schutz, J. Salfer, and M. Endres, University of Minnesota,
St. Paul, MN.

自動搾乳農家における給餌管理方法と乳生産量との関連性

・研究の目的は、自動搾乳システム(AMS)を使用している農場における飼料管理方法と乳量との関連性を調査すること

・農場(n = 36)を訪問し、PMR)サンプルを収集、平均分娩数、搾乳日数、濃厚飼料摂取量、牛1頭あたりの乳量、ロボット1台あたりの乳量、総牛数、牛数などロボットソフトウェア30-dデータも収集

・餌寄せ方法、ロボットで給餌する飼料の数、液体飼料の使用、飼料テーブル戦略(低、中、高強度に分類)などの管理方法に関する情報はアンケートで確認

・牛 1 頭あたりの乳量(MPCおよびロボット 1 台あたりの乳量(MPRと正の相関がある飼料管理因子には、平均濃厚飼料摂取量(MPC: P < 0.001, MPR: P < 0.001 )Penn State Particle Separator(PSPS)の トップスクリーン上の飼料割合(MPC: P = 0. 045、MPR😛 = 0.049)PSPS の下スクリーンの飼料の割合(MPC😛 = 0.029、MPR: P = 0.035)低度と比較した高・中程度の強度MPC:P = 0.003 および P = 0.021, MPR😛 = 0.003 および P = 0.021 )およびロボットあたりの牛数MPR:P < 0.001 )が挙げられた。

・一方、乳量と負の相関がある管理方法には、ロボット 1 台あたりの牛数MPC:P = 0.002)、PMR の乾物比率MPC:P = 0.003, MPR:P=0.005)、液体飼料使用MPC:P = 0.005, MPR:P=0.005)が含まれた。

・酪農場では様々な飼料管理が行われており、飼料管理と乳量との関連性を見出すことは、AMS酪農の成功に役立つ可能性がある。これらの要因をさらに評価するためにさらなる研究が必要。

(上田コメント)面白い!ロボット1台当たりの頭数は、1頭当たりの乳量には負の相関だけど、ロボット1台あたりの乳量には正の相関で、どういう戦略をとるかによっても、どっちを優先するかは変わってくるんでしょうね。現状では、PSPSのトップと下段が多いほうがイイ、給与メニューも濃い方がイイ、乾物比率は少ないほうがイイ、というような感じでしょうか。

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