2157 Colostrum from cows with high or low somatic cell count at dry-off: Effects on the development of dairy calves during the neonatal period.
乾乳期に高 or 低体細胞の牛の初乳が新生子牛の発育へ及ぼす影響
C. R. Tomaluski, R. D. F. Barboza, A. F. Toledo,N. I. Carvalho, I. C. R. Oliveira, G. H. B. Silva, G. C. R. C. Evangelista, and C. M. M. Bittar*, Department of Animal Sciences, Luiz deQueiroz College of Agriculture, University of Sao Paulo, Piracicaba,SP, Brazil
一言で言うと、乾乳期に低SCCの牛から供給された母牛の初乳は子牛の腸重量と短期的な体重増加⤴
●研究の目的:乾乳期に高(≥300,000 cfu/mL) or 低(<200,000 cfu/mL)SCCの牛から初乳を摂取した子牛の受動免疫の移行(TPI)、パフォーマンス、臓器重量を評価すること
●研究デザイン:出生後2時間以内に体重の10%~12%の初乳を給与(>22%BRIX)。
①高SCC群:乾乳時SCC ≥ 300,000 cfu/mL
②低SCC群:乾乳時SCC < 200,000 cfu/mL
の2群に無作為に割り当て、1区10頭のホルスタイン子牛にて試験、7日齢でと畜、
採血は生後24、48、72時間、7日目に実施、血清グルコース、蛋白、乳酸を測定
●結果と考察:初乳の移行状況に有意差なし。
血清蛋白 High: 7.3 mg/dL; Low: 6.9 mg/dL
血清Brix High: 10.8%; Low: 10.2%
飼料の摂取量、屠殺体重、糞便スコア、代謝プロファイル、全臓器の重量も、有意差なし
低SCC群子牛は、出生体重に対する腸重量の割合がより高かった(7.18 vs. 6.12、SEM: 0.29; P = 0.03)また体重増加の傾向がより大きかった(414.3 vs. 177.1 g/d、SEM: 78.35;P = 0.06)
乾乳期に低SCCの牛から供給された母牛の初乳は、子牛の腸重量と短期的に体重を増加させ、栄養吸収能力の向上を示唆し、潜在的に長期的なパフォーマンスの改善につながる可能性がある
●私が思った事:乾乳期に高体細胞数だった牛と低体細胞数だった牛、ということで比較しているけど給与した初乳自体の体細胞はどうだったんだろう、高品質なBRIX22%以上の初乳としか書いていないのだけど…腸重量の割合って、そんなに7日齢で、一週間の間で発育変わるのだろうか。腸は確かに変わりそうではあるけど、どのくらい、これが意味ある事なのかな。。。
・タイトル:2158 Effect of water quality and milk replacer composition on performance and health of dairy calves. 水質と代用乳の組成が乳用子牛の成績と健康に与える影響
N. I. Carvalho, I. C. R.Oliveira, A. F. Toledo, R. D. F. Barboza, J. G. Dantas, M. J. Prado,
E. D. Marino, J. M. Feliciano, and C. M. M. Bittar*, Department ofAnimal Sciences, Luiz de Queiroz College of Agriculture, University of Sao Paulo, Piracicaba, SP, Brazil
一言で言うと、子牛の飲み水として精製水を供給👉離乳前のパフォーマンスと糞便スコアの改善傾向
●研究の目的:異なる組成の2種類の代用乳を給与+異なる水(水道水と処理済み精製水)を給与した子牛の性能と健康状態を評価すること
●研究デザイン:45頭のホルスタイン子牛を無作為に3群に分けた
(1) VP:植物性タンパク質(20% CP;17% 脂肪)を含む代用乳を水道水で希釈
(2) MT:乳タンパク質(22% CP;18% 脂肪)を含む代用乳を水道水で希釈
(3) MP:乳タンパク質(22% CP;18% 脂肪)を含む代用乳を精製水で希釈
代用乳は希釈濃度14%、1日1頭6L給与され、49日齢から徐々に減らし53日齢に離乳した。
●結果と考察:精製水(MP)は離乳前のADGを増加させる傾向(0.38 vs. 0.32 ± 0.03 kg/日、 P = 0.07)と飼料効率(0.39 vs. 0.31 ± 0.035、P = 0.08)の増加傾向、糞便スコア(1.44 vs. 1.57 ± 0.058;P = 0.07)の減少傾向。
異なる代用乳の組成による違い、また代用乳組成と水質の相互作用は見られなかった。
●私が思った事:
たまに水質についてご質問いただくことあるので、子牛のミルクを精製水で作るというのは興味深かった!今回の結果になった理由は主に何が鍵なんだろう、菌数?とかよりも、水のミネラルバランス??精製水と水道水の違いは‥不純物の違い。特に何が影響が大きかったんだろうなぁ
精製水は水道水に含まれるさまざまな成分を取り除いた純度の高い水になります。具体的には、水道水や井戸水などの常水に蒸留や、ろ過などの方法で処理を行い、塩素や鉛などの成分やミネラル成分を取り除いた純度の高い純水が精製水になります
このブログに来てくれる人の数とか分析を見るとアメリカからの来訪者が一番多いんだよね…
英語でも記事書いてみる?!笑
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