跛行(蹄病)検知システム

2020年5月号のJournal of dairy scienceに「加速度計を用いた蹄病検知システム」についてのレビュー論文があり、センサーとかAIを使った酪農システムに興味があるので読んでみました。

ScienceDirect

引用「最も低コストと思われる加速度計での蹄病検知システムの実用化はなかなか難しそうで、今農場で使われている加速度計よりも高精度なものを1頭あたり2個付ければ精度高く検知できるという報告はあるけどあまり現実的ではないかも、、、、」という感じのようです。やっぱり個体にセンサーを1個ピッとつけてパッと検知はまだまだ難しいんですね。

「また「行動パターン(横臥、立位)」のみからの精度の高い検知は難しく、「行動」と「歩様」両方を変数にすれば商業ベースのシステムでも今後期待できそうなので「跛行を示す歩行特徴をより深く理解する」ことが「速度センサを用いた跛行検出法の開発」の今後のKeyになる」、といった感じでした。

ちなみに加速度計というのは今話題のfarmnoteやデザミスなど牛のセンサー類には大体入っている計測器でその名の通り物体の加速度を計測するセンサーです。

ちなみに加速度計ベースの自動跛行検出システムは、すでに市販は一応されているようで2017年にIceRobotics(英国エジンバラ)から、更に2018年10月にはロコモーションスコアリングが販売されているそう(IceRobotics, 2018)。

https://www.icerobotics.com/wp-content/uploads/2019/07/Lameness-Detection_June19.pdf
うしちゃん
うしちゃん

あとEurotierで見た海外の画像解析系の蹄病早期発見に関連するシステムの紹介!

それから2年前にEurotierというドイツの畜産関連の国際展示会に行った際に、蹄病検知システムについても面白いものがあったので紹介します。Eurotierは2年に1回なので一応今年も開催予定ですが、無事に開催されるんだろうか・・・。ちなみに↓↓の製品はどっちも日本では販売予定はないそう。

Cow Body Scan

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Herdenmanagement-Software für Milchviehbetriebe, Berater und Tierärzte. Dokumentation, Fruchtbarkeit, Tiergesundheit und HIT-Meldungen automatisch erledigt. Dir...

Cow Body Scan : パーラーからの帰り道など牛の動線上に設置する3D画像解析システム。歩様、体の測定値を毎回1頭ずつ記録され、前回との差異を検知して知らせてくれる=早期に跛行が検知できる。あとはBody Scanという通り、体形のモニタリング、ボディコン(痩せてる、太ってる)などももちろんスキャンしてくれます。

MS Korund System

MS Korund Animation video

MS schipper のMSコラウンドシステム。

主なシステムはこれとこれ↓ 

特に凄いのが右の箱をパーラーに行く途中の動線に設置しておくと、各四肢への加重と蹄の超音波像をとってくれるというもの。この四肢への加重ももちろん個体ごとに毎回記録されており、どこか1つでも加重程度が顕著に増減したら検知してお知らせ&ソーティング、すぐに蹄の状態を確認して早期処置ができるとのこと。

四肢への加重推移が蹄病早期発見の一助になるのであれば、搾乳ロボットとかでロボット内に四か所(左前、左後、右前、右後)とかに体重計を入れて、四肢への加重(肢ごとにそれぞれ)測定、記録が出来たら面白そうです・・・

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