育成の蛋白水準

最近の国内の研究で凄いと思ったのは、各県の協定研究ではあるのだけど、育成期のCP水準の研究。

たしかこの内容を一番最初に聞いたのは3~4年前の乳房炎学会で櫛引先生が発表してて、「育成期の蛋白水準が高すぎることは、特に繁殖にメリットなく、かつ、生涯生産乳量が下がる(淘汰はやまる)」っていう話でした。

うしちゃん
うしちゃん

育成期の蛋白って高いほど良い・・・

とか思ってんのは、どこのどいつだい?

うしちゃん
うしちゃん

あたしだよっ

我らが千葉県の畜産総合研究センターが綺麗にまとめていたので、これを参考資料として貼り付けておきます。

育成期のCP水準で長命連産性にも影響あり

https://www.pref.chiba.lg.jp/lab-chikusan/chikusan/kenkyuujouhou/documents/nyugyuikuseikanri2018.pdf

P3 参照

この内容について論文にまとまっていたので、改めて上記と同内容ではあるものの記載↓

論文の本文を読みたい方はこちら :リンク先押すとダウンロード始まるので注意

※ここから下のCP数値は全て飼料中の乾物での値の話です

概要:

育成(BW100-200kg): 給与飼料全体の濃度でCP14%が Good (16%以上は危険) 

育成(200-350kg):給与飼料全体の濃度でCP12%が Good (14%以上は危険)

すごい生涯乳量の差

その危険水準になること、全然ありうると思う

のです。育成前期のCP16%とか。みんな「強化哺育」の影響で、余計に、とにかく高タンパクって良いこと!みたいな印象が強い気がします。

関東の酪農家さんだと育成期にルーサンあげてたりすることもある。北海道とかも育成を大きく育てる地域は配合を4キロくらいあげてる地域もある。

そんでもって、育成配合のCPが現物で20%とかあると、↓のように平気でメニュー全体のCPが前期で16%、後期で14%とか超えること、全然ありうると思うんです。

育成も定期的にメニューの内容(成分値)を見ることは大事なぁと改めて思わされました。

でもなんで育成期に過剰にCP摂取(血中のBUNあがる)とその後、2,3産目の繁殖成績に影響あるんだろう。その時のジャストタイムの栄養が繁殖に影響、というならまだしも2,3年後まで影響するなんて。。。

ちなみにアメリカの水準はゴリッゴリの高蛋白

DCHA(子牛育成牛協議会)の推奨値

たとえばこの数値だけを目安にして、日本の原料でメニューを組むと、繁殖障害が起きると報告されてる危険水準にごりっごりに入るわけで。

この違いは?

なぜアメリカの牛はごりっごりの高蛋白水準でもOKで(それともアメリカの牛にも同じ現象は起きていても気づかれていない?)、日本の場合それよりもやや低い水準が良いのか。

凄く気になったので、以前千葉県の試験場まで教えてもらいに行ったことがあって。快く中も見学させてもらいました。ルーメンpHセンサーも見せてもらって面白かったな。。。

その時聞いたのはおそらく蛋白源の原料の違いじゃないかという話でした。日本だとやっぱり配合でも単味でも結局、蛋白は大豆粕がメインで、育成期のBUNががっつり上がっちゃって繁殖に良くなかったのかなと。アメリカだとルーサンやルーサンのヘイレージなど多く使われてて、そういうとこの違いかなって話でした。どうなんでしょう

コメント

  1. 内田勇二 より:

    蛋白濃度よりもMP供給量として考えるとどうですかね、あとMEとのバランスなどかな

  2. 内田勇二 より:

    CPのレベル面白いですね。ただ乾物摂取量はどうなんでしょうか。和牛も配合5Kg近く給与しましすが、繁殖障害は・・・・ですかね。
    私も飼料会社に勤め現在開業した獣医師として、コラム面白く読ませていただいています
    これからもがんばってください

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